2018年10月16日火曜日

ラストスパート

こんにちは。4年目snipeクルーの亀岡です。

ヨット部の公式の場で自分の気持ちを綴るのなんていつぶりだろう、と思いましたが、実は1か月半前個戦本選の最終日にfacebookに書いてました。いいことをうまく書こうと思うと書けないので、率直な今の気持ちを少しだけ。


団戦予選の決起集会でTLや主将副将の言葉で「このままでは足元すくわれる」みたいなことを何度も言っていたが、正直聞きたくなかった。分かっている。常にチーム状況を把握してあれやこれやと考えいろんな状況を想定し対策に頭を悩ませているリーダーが一番現状を分かっているということは重々分かっている。でも自分が一番不安だ。不安だし、ここに来て自信はないし、余裕で勝てる気なんて更々しなかったし、ここで踏ん張らないとやばい、というのは自分が一番分かってる。言われなくても分かるからそんな口をそろえて言わないでくれ、と思いたくて仕方なかった。その時期、自分が足を引っ張っていることは多かれ少なかれ自明で、本当はレギュラーの責任から逃げ出したい、と思う自分が自分の中にいるのは薄々気づいていた。が、4年目の今、団戦予選直前、仮にもレギュラーに選ばれた自分がそんな弱さを抱くこと自体許されない気もして、口にしないだけではなく自分の中でさえ気づかないふりをする。そんな感じだった。

迎えた団戦予選では、結果こそ両級制覇、snipeも圧勝ではあったものの、自分は何ひとついいところがなかった。勝ちレースばかり作る北大を支援艇から見ているのはとても複雑で、でもそれは「悔しい」「なぜ外された」という単純な感情でもなかった。とにかく何をしてもうまくいかない気がして、だからそのときはヨットに戻りたいとも思わなかったし、ただ、本選出場が決まったことでまだ道が残されたことは、素直にほっとした。

ある日TLと話していて、「最後だからがんばる」のではなく「最後だから頑張れる」のだという考えを自分の中から見つけた。最後にしろ最後じゃないにしろしんどいときはしんどい。し、頑張らなきゃいけない。頑張ってもうまくいかないこともあるし、頑張るのを止めてしまうことも時にはある。でも残りがあと少しだからこそ、マラソンで言えば(もちろん長距離の経験は一切ないし、何なら長距離走はこの世で一番嫌いだが)、最後トラックに帰ってきてあと一周だと分かっているから、あと一周頑張れば倒れ込んでもよいと思えるからこそ、ラストスパートをかけられるのだと思う。そして、そもそも今「あと一周」の位置にいること自体、今までどうにかこうにか頑張ってきた証拠でもあるのではないか。浮き沈みはあるにせよ、心が折れそうな瞬間がいくらあったにせよ。

予選を終えた今、4年目の中からあがった声をきっかけに、自分のいる位置が「あと一周」であることに気づいた。ずるずる走っていてもたぶんゴールはできるが、前の人には追いつけない。今諦めては、後ろからどんどん抜かされる。残りあと一周。ラストスパート。終わったら倒れ込もう。そう思って、前を向いて、走りきる覚悟ができた。きっかけをくれたどんぱには感謝、だし、一緒にラストスパートをかけてくれる仲間全員に感謝。個人競技は苦手だ。

ヨットの方もようやく、少し、光が見えてきて、ラストスパートを後押ししてくれている気がする。もう一度頑張れるチャンスがあるのは幸せなこと。それはこれまであらゆる場面で感じてきた。自分のスキル不足や未熟さを痛感するとき、たいてい「なぜもう4年目なのだろう」と思い、まだ先の長い後輩がうらやましくなったりする。でも、4年目だとしても、今は「残り3週間のチャンスがある」4年目であって、3週間後には「そのチャンスすらなくなった」4年目になってしまう。きっと3週間後には、まだ先のある3週間前の自分がうらやましくなる。3週間の猶予がある今の自分は幸せだ。

個戦本選のfacebookは、今思えば結構なネガティブ投稿になってしまっていた。まあそれが当時の感情であったのは間違いないのだが、今は前を向きつつ、ポジティブに。そして個戦の時感じた悔しさは、ラストスパートをかけるにあたってうってつけのエネルギーになるのではないかと、最近思い返している。もちろん、あの時の反省も団戦本選に向けた材料でしかない。

団戦予選最終日、着艇する際に陸にいた1年目が中心となって、ハーバー先で服を脱いで肩を組んで「おめでとう」と叫んでくれていたこと。おめでとうじゃないよ、みんながいたからここまでこれたんだよと言いたかった。きっと今はわからないかもしれないが、レーサーだけ頑張っていたら120%強くなるわけがないのは年を追うごとにわかる。
でもだからと言って「みんなで自分たちにおめでとうと言う」のか…?誰かが祝う側、誰かが祝われる側ではない。果たしてぴったりのお祝いの仕方はあるのか。そう考えたら、あの日のビールかけや海落ちは本当に素敵な時間だった。
本選でもまた、全員を巻き込んで大騒ぎ、したいと思う。

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